古銭の基礎知識

【種類別】古銭・古紙幣の正しいメンテ&お手入れ方法《保管前の方》

掃除道具

古銭および古紙幣の価値は状態によって大きく変わってきます。たとえ価値の高いものであっても、保存状態が悪かったゆえに売却時にはほとんど値がつかないというケースも少なからず存在します。

しかしながら実はお手入れというのは難しく、古銭・古紙幣は知識のない素人がメンテナンスすると、逆に価値を下げてしまう可能性もあります。そこで今回は正しいメンテナンスとお手入れ方法を学びましょう。

【種類別一覧】保管前に!古銭・古紙幣のメンテナンス&手入れ方法

一言で古銭のお手入れと言っても、種類によって使用されている素材が異なるため手入れ方法も変わります。お手持ちの古銭および古紙幣の種類に合わせてメンテナンスすることが大事ですので、種類別の方法をご紹介します。

【種類別一覧】保管前に!古銭・古紙幣のメンテナンス&手入れ方法

【銅貨】メンテナンス&手入れ方法

十円硬貨
(画像出典:wiki「十円硬貨」)

身近な硬貨である銅貨のメンテナンス方法としてメジャーなものには、下記のような種類があります。家庭にあるもので簡単にお手入れ可能なため、メンテナンスしやすい硬貨と言えるのではないでしょうか。

  • お酢に浸す
  • 銅磨きのクリームを使用する
  • 貴金属磨き用のクロスを使う
  • 酸性の家庭用洗剤を使う

お酢に浸す方法は非常に有名ですから、実際に試してみたことのある方も多いのではないでしょうか。お酢以外にも酸性の調味料であれば活用でき、例えばレモン汁などでもお酢と同じように汚れ落としができます。

市販の銅磨きクリームは汚れを綺麗に落とせる反面、汚れ落としの力が強いため注意が必要です。

注意点

必要以上にこすってしまうと、銅貨の表面に小さな傷が付きやすいので、クリームの量と力加減を調節しなければいけません。

【銀貨】メンテナンス&手入れ方法

百円硬貨
(画像出典:wiki「百円硬貨」)

お手持ちのシルバーアクセサリーなどを見ても分かる通り、銀というのは放っておくとサビて黒ずみやすい性質があります。銀貨をメンテナンスする方法としては下記があげられますので、試してみましょう。

  • 重曹を使う
  • 銀貨専用のコインクリーナーを使う
  • 貴金属磨き用のクロスを使う

重曹は薬局などで簡単に購入できるため、やりやすい方法ではないでしょうか。洗浄力があまり強くないため、少しずつ指でこすりながら汚れ落としをしますが、こすりすぎると研磨されるため注意しましょう。

貴金属磨き用のクロスを使用する場合には、事前にある程度大きな汚れは落としておく必要があります。汚れがある状態でクロスを使用すると、汚れと硬貨がこすれてしまい、痛む可能性があるからです。

【金貨】メンテナンス&手入れ方法

2圓金貨幣
(画像出典:wiki「日本の金貨」)

金貨は普段使用することのない硬貨のため、汚れ落としの方法もあまり馴染みがないかもしれませんね。金貨の手入れ方法としては以下の2つがあげられますが、金貨はメンテナンスが非常に難しいです。

  • 超音波洗浄をする
  • 研磨剤が入っていない柔らかいクロスで拭く

金という素材はとても柔らかいため、普通にお手入れしてしまうと傷がつきやすいです。そのため眼鏡のお手入れに用いられる超音波洗浄を使用することになりますが、お持ちでない方が多いかもしれません。

軽い汚れ落としであれば、研磨剤入りではないクロスでも可能です。金専用のクリーナーなども販売されていますが、金貨に含まれている銀など他の素材を溶かしやすいため使用しない方が無難でしょう。

【ニッケル】メンテナンス&手入れ方法

五十円硬貨
(画像出典:wiki「五十円硬貨」)

硬貨の中では少ないですが素材としてニッケルが用いられているものもあり、たとえば現行貨幣の50円玉などがあげられます。比較的近年の硬貨に用いられていることが多いですが、手入れ方法としては以下になります。

  • 市販の液体研磨剤を使う
  • 市販のクリームを使う

やり方としては、市販の研磨剤やクリームをクロスなどの柔らかい布に散布して、やさしく拭いていくだけです。軽くこすりながら磨いていくだけでよいのですが、やりすぎると痛みますから要注意です。

とはいえニッケル貨の古銭は残念ながらあまり価値があるものではないため、多少ダメージを負っても問題ないかもしれませんね。穴なしの50円硬貨のみやや高値で買取されるので、そちらをメンテする際には気を付けましょう。

【紙幣】メンテナンス&手入れ方法

日本銀行券
(画像出典:wiki「日本銀行券」)

紙幣は材質的に、一度付着してしまった汚れを落とすことはできません。そのため下手にお手入れをしてさらにダメージを負わせるよりは、何も手入れせずそのままの状態にしておくことを推奨します。

基本的には何もする必要はありませんが、軽いシワ伸ばし程度であればご家庭でもメンテすることが可能です。方法としては霧吹きなどで軽く湿らせた後、低温アイロンをあててシワを伸ばしていくだけです。

ポイントとしては当て布をしておくことで、焦がすことなくアイロンがけをすることができます。

ポイント
紙幣に用いられている和紙は丈夫なものですが、時代によっては粗悪品が使われていることもあるため注意しましょう。

古銭・古紙幣のメンテナンス&手入れ方法の注意点

掃除道具

古銭は基本的に、当時の風合いを保っているという点が非常に大事で、査定に大きく反映されます。そのため後から汚れや傷がついてしまうと、大きく価値を下げてしまうことになるため注意しなければなりません。

よって古銭は何も手入れせずそのままにしておくのがベターではあります。とはいえ後から汚れを付けてしまった際には落とした方がよい場合もありますが、その際は素材に合った洗剤を用いるようにしましょう。

素材に合っていないクリーニング方法ですと、古銭の表面を激しく痛めてしまうことになります。素材を見極めることが大事ですが、見た目から推測しにくい素材が用いられている硬貨もあるため気を付けましょう。

古銭を少しでも良質な状態で保存&保管する極意

重要

古銭は当時の状態を保てている方が価値が高いため、良質な状態で保存&保管する必要があります。保管の際のポイントとしては以下の3点があげられますが、いかにしてこれを避けるかが大事です。

  • 空気に触れない
  • 日光に当てない
  • 皮脂汚れをつけない

まず空気に触れると酸化してしまうため密閉しておくことが大事で、専用のコインケースなどに保管するのがおすすめです。また日光に当てるのも変色の原因となりますので、当たらない場所に保管しましょう。

そして直接触ってしまうと指に含まれている水分や皮脂が原因となり変色してしまいますので、素手では触らないのが基本です。古銭をいじる際にはピンセットを用いたり、手袋を使うようにするのがベストです。

定期的にメンテナンスする場合は『柔らかい布』を使う

クエン酸と霧吹き

古銭は当時の風合いを保っていることが大事で、余計な汚れがついているとマイナス査定になります。しかしながら人の手が加わったことが分かってしまうと、それもマイナスポイントとなってしまいます。

そのため普段のメンテナンスの際には研磨剤を使うなど激しいお手入れではなく、柔らかい布でのお手入れにとどめておくのが無難です。研磨剤の入っていないクロスなどで、そっとこする程度にしましょう。

また柔らかい布でお手入れする際には、素手で掴まないよう布越しで古銭を掴むのがポイントです。上手に掴めないようであれば手袋をはめるなどして、直接指先が古銭にあたることのないよう工夫しましょう。

まとめ

掃除道具

古銭のメンテナンスは逆に古銭を傷つけてしまう可能性があるため、基本的には何もしないのがおすすめです。当時の状態を保っているのが最も評価が高いため、下手にメンテナンスをすると価値を下げます。

それでも評価に繋がりかねない大きな汚れがある際には、素材にあった手入れ方法をおこないましょう。見た目では材質が分かりにくいこともあるため、きちんと発行年度を調べて、使用されている素材をチェックするのがベターです。