【2024版】古銭『古金銀』の種類一覧!買取価値&平均相場《まとめ》
貴重品の買取の中でも盛んに行われているものの一つが古銭、その中でも江戸時代の貨幣経済への転換期に流通した古金銀は種類も多く、一部のものは大変高価になりやすいことから盛んに取引されています。
古銭買取としての古金銀の査定金額の平均はいくらくらいになるのでしょうか。全7種類の買取相場の詳細と、高く売るコツについての貴重な情報をリサーチしまとめました。
【全7種類】古銭『古金銀』の買取価格・価値・平均相場一覧
古金銀は以下の7種類があります。
各古銭ごとの買取相場の平均値や最高値を見ていきましょう。
①【一分金】種類一覧&買取価値
一分金(いちぶきん)とは江戸時代に流通していた金製の通貨です。形は長方形で重量は小判のちょうど4分の1、現在の貨幣価値では約15,000円程度に相当します。発行された元号順に並べると以下の通りです。
- 慶長一分判金
- 元禄一分判金
- 宝永一分判金
- 正徳一分判金
- 享保一分判金
- 佐渡一分判金
- 元文一分判金
- 文政一分判金
- 天保一分判金
- 安政一分判金
- 万延一分判金
全体的に価値が非常に高く、状態が良ければ数十万単位の値がつけられやすいのが特徴、買取相場は最も安いものでも6,000円程度~、最も高いものでは正徳一分判金で80万円程度までと幅があります。
この他に高額になりやすいものを挙げると佐渡一分判金(50万円前後)、安政時代(40万円前後)、宝永、万延(各15万円前後)がトップ3です。
②【二分金】種類一覧&買取価値
二分金(にぶきん)も一分金と同じく、江戸時代に使われていた金貨の一つです。一分金よりも金の含有量が少ないため、補助的な目的で使用されていたと考えられています。種類については以下の5つです。
- 文政二分判金の真文二分
- 文政二分判金の草文二分
- 安政二分判金
- 万延二分判金
- 明治二分判金
一分金同様、古銭としての価値は高く、保存状態が良ければ高い値段が付けられるチャンスがあります。このうち最も高いのが万延時代の二分判金で、買取相場は1万円~8万円前後にもなります。
全体的には明治、安政、文政と時代が古いほど価値が高い傾向です。なお文政時代の2種類のうち、真文二分(1万円~4万円)の方が草文二分(6,000円~3万円)より少し買取相場がアップします。
③【一朱金・二朱金】種類一覧&買取価値
一朱金(いっしゅきん)は文政期に発行された金貨で正方形の形状が特徴、その形から角一朱金とも呼ばれ親しまれています。表面に桐紋、その下部に一朱の文字が刻まれ、裏面には初代金座の責任者、後藤光次の名が刻印されています。
限られた時期だけ流通された非常に稀少価値の高いものとされ、最安値でも5,000円~3万円程度、デザインエラーのあるものは3万円から10万円程度にまで上り、まとめて査定に出すとそれなりに大きい金額になるチャンスです。
二朱金は一朱金よりも早く鋳造され、元禄二朱判金、天保二朱判金、万延二朱判金と3種類あります。その中で最も高いのが元禄で、状態が良ければ15万円程度に値が付く可能性もありますが、他の2種は数百円~1,000円程度と安いです。
④【一分銀・二朱銀】種類一覧&買取価値
一分銀は江戸時代の末期に流通していた銀製の通貨です。それまでの銀貨は秤量貨幣と言って重量によって価値が決められていましたが、一分銀の登場から現在と同じ計数通貨に変わり始めました。種類は全部で以下の3つです。
- 天保一分銀
- 安政一分銀
- 明治一分銀の川常
相場で最も高い価値なのが明治一分銀の川常で2,000円~5,000円程度、その他の2種類は数百円程度からと他の古金銀と比べるとずいぶん安くなってしまいます。ただしデザインエラーがあるとこの限りではありません。
天保一分銀、安政一分銀それぞれの最高額の平均値は5,000円、1,000円程度ですが、逆刻などが見つかったものは数万円に跳ね上がることもあります。気になるときは専門家に依頼してみるのがおすすめです。
⑤【一朱銀】種類一覧&買取価値
一朱銀(いっしゅぎん)は江戸時代後期に流通した銀製の硬貨で、長方形の形をしています。計数貨幣で額面は一両の16分の1、一分の4分の1と評価されています。種類を年代順にあげると以下の通りです。
- 文政南鐐一朱銀
- 嘉永一朱銀
- 明治一朱銀の川常
一朱銀は全般的に評価は少し下がり、最も高い文政南鐐一朱銀でも状態が良くて800円~4,000円くらい、その他は100円~2,000円程度と査定金額はあまり期待できません。
ただし逆打ちやデザインエラーがある場合はこの限りではなく数万の価値になることも期待できます。どちらか判断がつきにくい場合は、プロの元で鑑定に出してみることを勧めます。
⑥【二朱銀】種類一覧&買取価値
二朱銀(にしゅぎん)もまた江戸時代後期から末期にかけて使われた銀貨の一つで、長方形で額面の記入された表記貨幣です。貨幣の種類は4つ、古南鐐二朱銀にはさらに小型と大型に分類されます。
- 小型の古南鐐二朱銀
- 大型の古南鐐二朱銀
- 新南鐐二朱銀
- 安政二朱銀
全体的に価値は普通以上からそこそこ高い傾向で1,000円~5,000円前後での取引が多くなりますが、大型の古南鐐二朱銀と安政二朱銀については価値がぐっと高くなります。
それぞれは1万円~10万円くらいでの取引になります。特に安政二朱銀は使い勝手が悪く通称バカ二朱とも言われ流通されていた期間が大変短いため、逆に現在では大変貴重な存在となっています。
⑦【五匁銀・三分定銀】種類一覧&買取価値
五匁銀(ごもんめぎん)は江戸時代に一時的に流通した銀貨の1つで、長方形で質量の5匁(約18.74グラム)から名づけられました。価値としては高く安くても2万円~、良いものでは12万円程度まで上ることもあります。
改三分定銀(あらためさんぶさだぎん)は幕末にハリスの案により発行された外国製銀貨で円い形をしており、当時の基準通貨であるメキシコレアルを基に鋳造されました。三分は当時のレートで8レアルに相当します。
流通期間が半年程度と短いため非常に高く評価され、査定金額の目安は最安で10万円~、上品になると最大70万円程度にまで上がることも期待できます。
古銭『古金銀』とは?どのような目的で作られたの?
古金銀は現代の500円玉や1000円札に近い役割を持っていました。その目的とは、流通され始めた江戸時代に本格的な貨幣経済がスタートするためのきっかけとして導入され、大変大きな意味を持っています。
江戸時代当時の経済は銀の重さや米などの物々取引から穴銭と小判が流通し始めた転換期、しかし穴銭の単位は1つしかなく、紐を通して大量に持ち歩く不便さを解決させるべく、まとまった貨幣価値を持つ金貨や銀貨が作られました。
一分金などの金貨は主に商人や武士など位の高い人たちが、一分銀や二朱銀は一般庶民の間でも広く使われていました。歴史的にも古金銀は価値があり、日本の遺産の一つとして大切に保存されるべきものなのですね。
古銭『古金銀』を少しでも高く売るコツと注意点
古銭を少しでも高く売るためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 見つけたらできるだけ早めに売却に出す
- 汚れなどは落としたりせずそのままにしておく
- 鑑定は自己判断せず専門業者に依頼
早めに売るメリットは古銭の価値を下げないため。貨幣価値は時間の経過とともに上がることは基本的になく、またコレクター人口そのものが減っていることも関係し、以前ほどの高値が期待されにくくなっています。
歴史的な風合いや価値の重みを高めるためにも汚れはきれいにせず当時のままにしておくこと、さらに鑑定は知識豊かな専門家に正確な金額を査定してもらうことで安売られを防ぎましょう。
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査定後に他の業者と価格を比べて、少しでも高ければそれ以上の価格を提示してくれることもあります。実績が豊富で信頼できる業者なので、初めての方にはオススメです。
まとめ
江戸時代の貨幣経済の転換期に流通した古金銀は、歴史的にも大変価値の高い古銭です。種類は金貨、銀貨合わせて7種類あり、その中でもさらにいくつもの形に細かく分かれ、時代や流通背景によって買取相場が変動します。
古銭を少しでも高く売るためには見つけたらできるだけ早く売る、汚れは落とさず当時のままの状態、そして素人判断せず専門業者の査定に任せることです。歴史的にも価値の高い古銭たちだからこそ、大切に扱われたいですね。