【全8種類】古紙幣『軍用手票』の価値は?買取価格&平均相場《まとめ》
古紙幣・旧紙幣の中には少し変わったものもあります。その代表的な存在が軍用手票でしょう。軍用手票とは戦時中に、軍隊が使用するために発行された特殊な紙幣です。戦時下でのみ発行されるため、実は希少性が高く人気があります。
そのため意外と高値がつくものも多く存在します。ここでは軍用手票の買取相場や種類などを一覧として紹介しておきます。かなり珍しいものもあるので、もし手元にあるのなら専門家に見てもらうのをおすすめします。
【全8種類】古紙幣『軍用手票』の買取価格・価値・平均相場一覧
では実際に軍用手票の買取相場や価値などを確認します。ただここで紹介するのは、飽くまでも平均的な相場です。
実際には専門的な知識や経験を持った業者に査定をしてもらわないと、正確な価格はわかりません。この点だけは注意してください。
①【承恵社札】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1877年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | ウルトラバイヤー |
承恵社札は明治10年に発行された軍用手票です。発行された額面は以下の通りになります。
- 5円
- 1円
- 半円
この内で5円については現存していない、とされます。そのため仮に承恵社札の5円が見つかれば、ある意味で歴史的な発見であるといってもいいでしょう。当然買取相場も天井知らずになります。
他の額面ですがどちらも買取額としては、2万円~10万円前後になります。軍用手票としては平均的に高めの価格だと言えるでしょう。
②【西郷札】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1877年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数千円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | ウルトラバイヤー |
西郷札も同じく明治10年に発行されたものです。その名からイメージできるかもしれませんが、西南戦争の折に西郷隆盛が資金繰りのために発行したものになります。
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 20銭
- 10銭
といった額面があります。西南戦争では西郷隆盛が負けてしまったことで、当時は一気に価値がなくなりました。ですが現代では希少性が高いため、買取相場も平均的に高めです。およそですが5000円~18万円前後は期待できます。
③【日清戦争軍票】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1895年 | |
---|---|---|
価値 | S | |
相場 | 数百万円以上 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | なし |
軍用手票の中でも希少性が高いのが日清戦争軍票です。日進戦争の際に発行されたものですが、この戦争そのものが短期で終結したこともあり、非常に枚数が少ないのです。
そのため希少性が高く、買取相場も非常に高額だと言えます。
- 10両
- 5両
- 1両
- 5銭
- 2銭5分
といった額面が発行されましたが、1両のものが数枚発見されたのみです。つまり他の額面があれば、買取相場も額がつけられないというものになります。
④【日露戦争軍票】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1905年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 日本と軍票「軍用切符」 |
日露戦争軍票は軍用手票の中でも、希少性が低い部類です。日進戦争軍票とは異なり、充分な枚数が発行されたことで、それなりの枚数が発見されているためです。
- 銀1円
- 銀50銭
- 銀20銭
- 銀10銭
といった額面があります。買取相場は非常に幅広く、500円~40万円となっています。こうした軍用手票の場合は正しく鑑定してもらう必要があるので、専門家を利用すべきです。
⑤【青島出兵軍票】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1914年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 日本と軍票「青島出兵軍票」 |
青島出兵軍票は兌換銀券と呼ばれるものです。発行された額面は以下の通りです。
- 銀10円
- 銀5円
- 銀1円
- 銀50銭
- 銀20銭
- 銀10銭
兌換銀券というのは銀との交換ができる軍用手票のことです。青島出兵軍票で希少性が高いのは、10円と5円のものでしょう。
希少性が高く取引事例も出ないことから、買取相場もありません。他の額面については1万5000円~30万円程度です。
⑥【シベリア出兵軍票】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1919年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 福島県立博物館「ふくしまの戦争資料―軍票(ぐんぴょう)―」 |
シベリア出兵軍票は兌換金券となります。先述した兌換銀券と同様に金との交換が可能なものです。
- 金10円
- 金5円
- 金1円
- 金20銭
- 金10銭
といった額面があります。基本的に額面が高くなるほど希少性が増す、といった特徴をもっています。およそですが買取相場としては3000円~80万円です。
価格差が広いため、しっかりと鑑定をしてもらう必要があります。適当に売ってしまうと損をする可能性もあるので、注意してください。
⑦【日華事変軍票】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1938年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | なし |
種類が豊富な軍用手票として有名なのは、日華事変軍票です。
- 100円
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 10銭
- 5銭
- 1銭
- 2厘5毛
といった額面があります。さらに各額面ごとに5回の刷り直しが行われているのです。
- 甲
- 乙
- 丙
- 丁
- 戊
- ろ
といった号券が存在しています。全部あわせると35種類にものぼるため、買取相場もピンからキリまであるのです。最も希少価値の低いものだと、買取不可というケースもあります。逆に高額なら30万円を超える場合もあります。
⑧【大東亜戦争軍票】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1942年 | |
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価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | wiki「大東亜戦争軍票」 |
最後に紹介する軍用手票は大東亜戦争軍票です。
第二次世界大戦において日本軍が手中におさめていた、東南アジア各国を中心として様々な地域で使用するものでした。そのため通貨単位も円ではなく、各地域ごとのものを使用し、デザインも異なります。
全部で50種類を超えるとも言われていて、額面としても様々です。そのため買取相場も幅広くなります。大半が100円つくかどうか、という買取相場です。ただ中には5万円以上での買取になる場合もあります。
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《基本知識》軍用手票はどのような歴史、目的で作られたの?
最後に軍用手票の歴史や目的などの基礎知識を確認します。軍用手票は軍が一時的に発行した疑似紙幣を指します。戦地のみで使えるもので、実際に紙幣としての価値はありません。最終的には軍や国が換金するため、紙幣の代わりとなるものです。
つまり敗戦した場合は紙切れとなってしまいます。現代では歴史的な価値があるものとして認められていて、軍用手票のコレクターという人もいます。ちなみに軍用手票は粗雑のものあり、偽物や謀略札と呼ばれるものもあるのです。
中には専門家でも本物かどうか見分けられないものあります。歴史的な価値も加味すれば、現代でも高値がつくケースが少なくありません。
まとめ
軍用手票の買取相場を紹介してみました。軍用手票は比較的に新しい時代に発行された疑似紙幣です。基本的に現地でしか使用できない上、国や軍が交換することでお金になるものなので、現存する枚数はさほど多くありません。
そのため中にはかなり買取相場が高騰しているものもあります。また偽物があったり、謀略札などもあることから、素人が判断するのは非常に難しいものでもあります。だからこそ買取をしてもらうなら、専門家にお願いするべきなのです。