東京五輪記念貨幣・硬貨の買取価格は?鑑定価値&相場一覧【全2種類】
現在の日本では通貨としての金貨や銀貨の発行はありません。ですが国として大きな出来事があった時には、記念硬貨として発行されます。その代表的な例がオリンピックです。
オリンピックの時には東京五輪記念硬貨が発行されています。残念ながら2020年に予定されていた東京五輪は、延期という形になってしまいました。
ですが56年前にあたる1964年には、アジアで初となる東京五輪が開催されています。この時にも記念硬貨が発行されていますが、どの程度の買取相場があるのかを確認しましょう。
【全2種類】東京五輪記念硬貨の買取価格・価値・平均相場一覧
ここでは1964年に開催された東京五輪記念硬貨について、買取相場などを紹介していきます。発行されているのは2種類です。
当時は戦後の復興から高度経済成長期が始まった時期であり、発売直後に売り切れるほど人気がありました。
①【東京五輪記念貨幣100円銀貨】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1964年9月21日 | |
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価値 | B | |
相場 | 100円~400円 | |
素材 | 銀60%、銅30%、亜鉛10% | |
画像出典 | wiki「東京オリンピック記念貨幣」 |
日本で初となる記念硬貨が東京五輪記念硬貨です。額面が100円のものはデザインが公募されたことで有名でしょう。描かれているのは聖火と五輪になります。公募で当選したのは、デザイン経験のない一般女性のものです。
東京五輪記念硬貨100円 買取相場は100円前後
買取相場は以上の通りです。実は50年以上前の記念硬貨でありながら、ほぼ価値はついていません。もともと国民1人あたり1枚は手にできるようにと8000万枚以上も発行されたため、希少価値もないためです。
②【東京五輪記念貨幣1000円銀貨】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1964年10月2日 | |
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価値 | B | |
相場 | 1000円~3000円 | |
素材 | 銀92.5%、銅7.5% | |
画像出典 | wiki「東京オリンピック記念貨幣」 |
一方で東京五輪記念硬貨の1000円銀貨ですが、こちらは造幣局の担当がデザインしたもので、富士山と桜という日本らしいものとなっています。100円銀貨が1人あたりにつき1枚という計算で発行されたのに対して、1000円銀貨は各世帯につき1枚と計算されました。
そのため発行枚数は1500万枚を超えます。ですが初めての記念硬貨ということもあり、発売当初から警察が出動するほどの混乱を起こしたことでも有名です。
東京五輪記念硬貨1000円 買取相場は2000円が上限
一時期は買取相場も5万円を超えていましたが、現在では2000円程度におちついています。
2020年東京オリンピックの記念貨幣の発売日・価格とデザイン
では次に2020年東京オリンピックで発行される記念硬貨についても紹介していきましょう。
- リオ2016からの引き継ぎ記念
- 第一次発行
- 第二次発行
- 第三次発行
- 第四次発行
と5つのパターンがありますので、それぞれに紹介していきます。
東京2020オリンピック競技大会記念貨幣の発売日と販売価格
では東京2020オリンピック競技大会記念貨幣の発売日や、販売価格についても確認していきましょう。
リオ2016からの引き継ぎ記念 | 平成28年9月21~10月11日までの申し込みで既に販売ずみ | 価格は9500円 |
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第一次発行 | 平成30年7月10日~8月1日まで | 販売価格は金貨が12万円、銀貨が9500円 |
第二次発行 | 2019年1月31日~3週間程度 | 販売価格は銀貨が9500円 |
第三次発行 | 令和元年11月1日~11月21日 | 販売価格は12万2223円、銀貨は9676円 |
第四次発行 | 令和2年2月19日~3週間程度 | 販売価格は銀貨が9676円 |
となっています。
東京2020オリンピック競技大会記念貨幣のデザイン
次に東京2020オリンピック競技大会記念硬貨のデザインについてもまとめておきます。
リオ2016からの引き継ぎ記念 | 表面オリンピック旗と桜とイペー・アマレーロ 裏面は東京オリンピックのエンブレム |
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第一次発行 | 金貨は流鏑馬と心技体、銀貨は水泳、クラッド硬貨はフェンシング |
第二次発行 | 1000円銀貨が陸上競技、バドミントン、野球とソフトボール クラッド硬貨は空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン、ウェイトリフティング |
第三次発行 | 金貨が野見宿禰像とギリシャ女神像 1000円銀貨が体操と柔道、卓球 クラッド硬貨がアーチェリー、カヌー、自転車競技 |
第四次発行 | 銀貨がボクシングとレスリング バイカラー硬貨が雷神 クラッド硬貨はサッカー、テニス、バレーボール、ミライトワ |
以上となります。
『東京五輪記念貨幣』を少しでも高く売る『3つのコツ』
東京五輪記念硬貨を高く売るにはどうすればいいのか、ポイントとなる3つを紹介しておきます。
- 買取のタイミング
- きれいにしない
- ケースに保管
最初に考えたいのが買取のタイミングです。現時点で1964年に行われた東京五輪記念硬貨に、ほぼ価値はありません。額面から考えると1000円のものが倍額程度になっています。ですが2020東京オリンピックの開催で、人気に再び火がつくかもしれません。
また買取相場から少しでも高値を勝ち取るのなら、素人が見栄えを良くしようとして、クリーニングするのは良くないです。表面に傷などがつく可能性が高く、逆に価値が下がる可能性が高いためです。
折角の東京五輪記念硬貨ですから、売却までに傷をつけないためにもケースに入れて保管してください。できれば鑑定保護ケースが理想です。
東京五輪記念貨幣を平均相場より高く売るなら『福ちゃん』がおすすめ
福ちゃんは買取実績数が600万点以上と多く、専門知識・鑑定力の高さも保証されているため、安心して任せることができます。本当の価値を見逃しませんので、丁寧な査定をしてもらいたい方におすすめです。
また、福ちゃんは初めて買取に出す・買取でわからないところがあるという方にもおすすめです。福ちゃんは「お客様ひとりひとりに合ったサービス」を追求しているので、電話相談から査定まで丁寧に説明してもらえます。
初めて売る方でも安心して買取に出すことができますので、ぜひ一度査定をしてみてください。
《予備知識》東京五輪記念貨幣はどんな特徴?オリンピックの歴史は?
では最後に東京五輪記念硬貨には、どういう歴史があるのか、どういう特徴があるのかを確認しておきます。先述したように1964年に開催されたオリンピックは、アジアでの初開催としても有名です。
実は以前にも開催しかけたことはあったのですが、戦争などの諸事情で開催権を返上した歴史があります。当時の日本はオリンピックを国家的なプロジェクトとして、大幅なインフラ投資を行いました。
代表的なものでは新幹線や、地下鉄の日比谷線などがあります。他にも空港の拡張や交通道路の整備などが行われました。
こうしたインフラへの投資が高度成長期をもたらす要因になっていて、敗戦国というイメージを払拭するのにも一役を買いました。そうした背景があったからこそ、東京五輪記念硬貨は発売前から高い人気があり、多くの人が買い求めたのです。
まとめ
東京五輪記念硬貨の買取相場についての情報でした。東京五輪記念硬貨は日本でも初となる記念硬貨で、発売前から人々の話題になり、大きな人気を博しました。
ただ50年以上経過した現在では、買取相場としては高くありません。額面が100円のものが額面程度、1000円のものでも2000円程度という数字になっています。
ただし2020年開催予定だった東京オリンピックが、開催の運びとなればまた人気に火がつくかもしれません。タイミングを見て専門の業者を利用するのがおすすめです。