【全5種類】古金銀『二分金』の買取価格は?鑑定価値&平均相場まとめ
日本の金貨といえば大判や小判をイメージする人が多いですが、実は二分金と呼ばれるものもあります。小判のような卵型の円形をしたものではなく、長方形の形が特徴的です。コレクターの間でも人気が高く、積極的に収集する人も少なくありません。
ちなみに古金銀という呼び方をする場合もあるのですが、こちらは江戸時代に金や銀を素材にして作られた通貨の総称です。
つまり小金銀という大カテゴリーの中に、二分金という小カテゴリーとなります。では二分金の買取相場を見ていきましょう。
【全5種類】古金銀『二分金』の買取価格・価値・平均相場一覧
小金銀は実は様々な種類があります。その1つが二分金なのですが、こちらは全部で5種類です。
となります。この5つの二分金の買取相場などを確認していきまましょう。
①【文政二分判金(真文二分)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 文政元年~文政11年 | |
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価値 | B | |
相場 | 1万円~5万円前後 | |
素材 | 金563、銀437 | |
画像出典 | wiki「二分金」 |
日本で初めて鋳造された二分金が真文二分です。裏面の右上に刻印された文の字で見分けをするのですが、素人では難しいでしょう。買取相場としては1万円~5万円前後になっています。実は二分金の中ではトップクラスの買取額です。
ちなみに現代通貨にもあるエラーデザインが、二分金にも稀に存在しています。逆打ちと呼ばれるもので、希少性が高いため買取額が2倍~3倍にもなるそうです。
真文二分の逆打ちで状態の良いものだと、10万円以上の買取額になるでしょう。
②【文政二分判金(草文二分)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 文政11年~天保3年 | |
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価値 | A | |
相場 | 通常品:3000円~4万円前後 逆打ち:20万円~100万円前後 |
|
素材 | 金490、銀510 | |
画像出典 | wiki「二分金」 |
草文二分半は先述の真文二分と、ほぼ同時期に流通していた二分金です。見分け方としては裏側の文の字が、楷書体であるのが真文二分、草書体が草文二分となります。買取相場は以下の通りです。
- 通常品で3000円~4万円前後
- 逆打ちなら20万円~100万円前後
相場をみるとわかりますが、通常の草文二分はそこまで高い買取額は期待できないでしょう。ですが逆打ちのものになると、一気に希少性が高くなります。そのためかなりの額が期待できます。
③【安政二分判金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 安政3年~万延元年 | |
---|---|---|
価値 | B | |
相場 | 通常品:1000円~1万円前後 逆打ち:1万円~10万円前後 |
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素材 | 金209、銀791 | |
画像出典 | wiki「二分金」 |
安政の大獄で有名な安政時代に流通した二分金が安政二分です。含有している金の量が少ないことで有名で、買取額としてはあまり期待できません。ただこれは小金銀の中ではという意味であり、古銭全体ではトップクラスです。
- 通常品:1000円~1万円前後
- 逆打ち:1万円~10万円前後
と比較的に落ち着いた買取相場です。ただ単品でここまでの買取額がつくものは少ないので、もし手元にあるのなら専門家に鑑定してもらうといいでしょう。
④【万延二分判金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 万延元年~明治7年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 100,000円~ | |
素材 | 金229、銀771 | |
画像出典 | wiki「二分金」 |
安政二分の次に流通していたのが万延二分判金です。別名としては小栗二分金ともいいます。二分と刻印された上部の桐の種類で、安政型と明治型に分けられますが、非常に難しいので素人では見極めるのが難しいです。
- 安政型:1万円~10万円前後
- 明治型:6000円~5万円前後
- 逆打ち:5万円~20万円前後
買取相場としては小金銀の中でも比較的に高めです。美品であれば通常品でも10万円程度の値がつくことも珍しくありません。ただ先述したように見極めが難しいので、専門家にお願いすべきでしょう。
⑤【明治二分判金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 明治元年~明治2年 | |
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価値 | B | |
相場 | 10,000円程度 | |
素材 | 金223、銀777 | |
画像出典 | なし |
最後が明治二分判金です。明治時代になって数年の間のみ流通していた二分金になります。時代的に最も新しいことから、希少性という意味でほとんど価値がありません。そのため二分金の中では買取相場も低めです。
- 通常版:500円~5000円前後
- 逆打ち:3000円~2万円前後
となっています。二分金としてはかなり買取相場が低めになのがよくわかるでしょう。逆打ちの美品でさえ1万円~2万程度にしかならないのが特徴かもしれません。
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《基本知識》古金銀『二分金』はどのような歴史や目的で作られたの?
小金銀の二分金について基本的な知識も紹介しておきます。江戸時代に流通していた金貨の一種で、長方形をしているのが特徴です。もともと二部判と呼ばれていたものですが、一分銀が発行されたことで判から金に変わったとされます。
初めて鋳造されたのは1818年のことで、明治維新後の1869年まで発行されていました。一分金の倍額となり、貨幣価値としては一両の半分です。
現代では既にお伝えしたように二分金を集めるコレクターがいるほどです。実は一分金の方が人気が高いですが、買取相場としても決して低くはありません。
特に逆打ちの品ですと、思っていたよりも高額で売れる可能性も高いでしょう。
まとめ
小金銀というジャンルの1つである二分金についてでした。全部で5種類の二分金が発行されていて、マニアの間では人気があります。特に通常版よりも希少性の高い、逆打ちなどは高いものだと100万円以上の値がつくかもしれません。
ただし二分金についてはデザインなどで、作られた年代の判別をするのが難しいのも特徴です。専門的な知識のない場所で売ってしまうと、損をする可能性も高いでしょう。そのため売却するなら専門知識を持つ業者に以来すべきです。