【旧国立銀行券・新国立銀行券】買取価格は?鑑定価値&相場《全7種》
日本で紙幣が使われたのは明治時代になってからです。江戸時代には各藩が独自に発行した藩札というものがありましたが、幕府が発行していた訳ではありません。
明治になって国立銀行を設立し、そこで紙幣が発行されたのです。この国立銀行が発行した銀行券には、兌換紙幣となる旧国立銀行券と不換紙幣の新国立銀行券という2種類があります。
ここでは旧国立銀行券・新国立銀行券の買取価格相場などを詳しく見ていきましょう。
【全7種類】旧国立銀行券・新国立銀行券の買取価格・鑑定価値《売買相場一覧》
旧国立銀行券・新国立銀行券の買取相場は、どの程度のものなのでしょうか。実はどちらも幾つかの額面を発行していて、それによって価値が大きく違っているのです。そこで一つ一つの価格を確認していきます。
①【旧国立銀行券(1円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1873年~1899年 | |
---|---|---|
価値 | B | |
相場 | 2万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | wiki「国立銀行紙幣」 |
旧国立銀行券の1円は明治6年~明治32年まで発行されていました。表面には雅楽演奏が描かれていて、裏面には神功皇后の征韓がデザインされています。希少価値が非常に高い古紙幣の1つで、買取価格にも期待できるでしょう。
- 買取価格は概ね2万円程度
- 未使用品だと25万円以上の値がつくこともある
かなり希少価値が高い部類に入りますので、もし手元にあるのなら必ず専門家の鑑定を受けるようにしましょう。
②【旧国立銀行券(2円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1873年~1899年 | |
---|---|---|
価値 | B | |
相場 | 15万円~60万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 楽天「旧国立銀行券2円」 |
旧国立銀行の2円は明治6年~明治32年まで発行されていました。表面には新田義貞と児島高徳が描かれ、裏面は皇居がデザインされているのが特徴です。あまり数が残っていないことから、希少価値が非常に高くなっています。
- 通常品だと5万円程度
- 未使用品レベルだと50万円~60万円程度
ただし虫食いや日焼けなどで劣化しているものは、買取価格が落ちるでしょう。状態次第のところもありますので、もし見つけたら大切に保管してください。
③【旧国立銀行券(5円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1873年~1899年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 10万円~120万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 不明 |
旧国立銀行券5円も明治6年~明治32年まで発行されていたものです。表面は田植えと稲刈がデザインされ、裏面には日本橋と富士山が描かれています。
意外と数は見つかっているのですが、状態の良いものは少なくなっているので希少価値も高いです。
- 通常品質でも10万円前後
- 未使用品レベルだと100万円以上つくこともある
当時の紙幣は劣化しやすいため、もし状態の良いものがあれば、必ずホルダーなどで保管をするようにしてください。
④【旧国立銀行券(10円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1873年~1899年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 100万円~600万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 不明 |
旧国立銀行券の10円も明治6年~明治32年まで発行されていました。表面には雅楽演奏、裏面には神功皇后の征韓がデザインされています。古銭の中でもかなり希少性が高い部類に入るものとして有名です。
- 買取価格は通常品でも100万円以上
- 未使用品レベルだと600万円以上
とかなりの高額が期待できるでしょう。このレベルの古紙幣だと複数の専門業者から査定を受けるようにしてください。
⑤【旧国立銀行券(20円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1873年~1899年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 300万円~1,200万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 不明 |
旧国立銀行券20円も明治6年~明治32年まで発行されたものです。表面には素戔嗚命と八岐の大蛇、裏面には古代神話の一幕がデザインされています。旧国立銀行券では最も額面の高いものであり、買取価格にしても別格の値段がついているのです。
- 通常品でも200万円以上
- 未使用品レベルだと1000万円以上
ほぼ見つかることのない古紙幣ですが、もし見つけたら文字通りの一攫千金になるといえるでしょう。
⑥【新国立銀行券(1円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1877年~1899年 | |
---|---|---|
価値 | C | |
相場 | 1万円~50万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 楽天「新国立銀行券」 |
明治10年~明治32年まで発行されたのが、新国立銀行券1円です。表面には2人の水兵が描かれ、裏面はえびす様がデザインされています。この図柄から水兵1円との別名もあります。
買取相場としては旧国立銀行券よりも劣りますが、それでも全体レベルでは高い水準を保っている紙幣です。
- 通常品だと1万円前後
- 美品だと10万円以上
- 未使用品は50万円以上
と古銭市場でもかなりの高水準で取引されています。
⑦【新国立銀行券(5円)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1878年~1889年 | |
---|---|---|
価値 | C | |
相場 | 5万円~25万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 楽天「新国立銀行券5円」 |
新国立銀行券の5円は明治11年~明治22年まで発行されました。表には鍛冶屋が描かれていて、裏面にはえびす様がデザインされています。
古銭コレクターの間では鍛冶屋5円とも呼ばれる所以です。この新国立銀行券5円も、買取価格の相場は高めだと言えるでしょう。
- 通常品でも5万円程度
- 美品だと20万円以上
- 未使用品レベルだと50万円以上
希少価値が高いため、なかなか見つけることはできないでしょう。もし家を整理していて出てきたのなら、お宝だと言っても過言ではありません。
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《基礎知識》旧国立銀行券・新国立銀行券とは~製造発行の背景や価値について~
では最後に旧国立銀行券・新国立銀行券について解説します。旧国立銀行券は1873年~1899年まで発行されていました。額面は1円~10円まで5つです。旧国立銀行券の特徴は兌換紙幣である点でしょう。
兌換紙幣とは価値の担保を金で行っていたものです。ただし日本では発行するにつれて、金貨の不足が問題となってきました。その結果として発行したくてもできなくなったのです。そこで不換紙幣となる新国立銀行券の発行を行います。
この時に紙幣の価値を担保するのは、金ではなく政府の信用であるとしたのです。いわゆる現代的な紙幣になったとも言えるでしょう。ただ大量に発行できたことから、インフレを起こしやすいというデメリットもあります。
まとめ
旧国立銀行券・新国立銀行券についてでした。旧国立銀行券は兌換紙幣であり、新国立銀行券は不換紙幣であるのが大きな違いになります。
兌換紙幣が金の不足によって発行できなくなったことから、切り替わったと考えてください。旧国立銀行券・新国立銀行券のどちらも古銭市場で言えば、かなり需要が高い部類に入るものです。
そのためいずれの買取価格にしても、かなりの高値が期待できるでしょう。ただし劣化しやすいため、状態によっては相場よりも低くなってしまいます。