【令和発行】新紙幣3種・硬貨500円のデザイン&発行日!詐欺に要注意
2019年に平成から令和へと元号の改元がありました。この改元をきっかけにして新紙幣3種・新硬貨500円のデザインが一新されるということで話題になっています。紙幣に関しては20年ぶりのデザイン変更、500円硬貨は21年ぶりです。
これまでのデザインから大幅に変更されることで、ニュースなどでも大きな話題になったのは耳に新しいところでしょう。ここでは新紙幣3種・新硬貨500円や、肖像画に選ばれた人物などについて詳しく調べてみました。
【令和発行】新紙幣・硬貨の発行はいつから~発行日&デザイン&人物について~
令和になって新紙幣や新硬貨になるという話は聞いたけれど、いつかデザインの変更が行われるのか気になっている人も多いでしょう。
この4種類に変更がありますが、それぞれにいつから発行されるのか、デザインはどうなるのかなどを見ていきます。
令和に発行された500円硬貨
【令和発行】新硬貨500円は2021年に発行予定となっています。デザインとしてはバイカラー・クラッドが採用されているのが特徴です。これまで地方自治法施工60周年を記念した記念硬貨などで採用されてきたものになります。
- 二色三層構造
- 特殊斜めギザ
- 小さな文字が追加される
デザインとしては大きな変更はありませんが、以上のような変更点があります。二色三層構造というのが、バイカラー・クラッドです。3層構造になった金属をドーナツ状の金属にはめこむ方式になります。そのため外側と内側で色味が違います。
またこれまでは均等なギザが入っていましたが、新硬貨500円ではわざとギザを大きくするなどの変更があります。さらに裏側の縁部分に小さな文字が追加されることになりました。
令和に発行された新紙幣1,000円札
【令和発行】の新紙幣3種の1つが新紙幣1000円札です。発行予定になっているのは2024年なので、まだ随分と先のことになるでしょう。紙幣のサイズに変更はありませんが、数字のフォントがゴシック調になったことが目立っています。
- 肖像画は北里柴三郎
- 裏面には富嶽三十六景の1つである神奈川沖浪裏
といった特徴があります。肖像画の北里柴三郎は日本細菌学の父とも呼ばれた人で、前肖像画に採用されていた野口英世に劣らないほど著名な人物です。裏面には富嶽三十六景の神奈川沖浪裏が採用されました。
神奈川沖浪裏と言ってもイメージがわかない人もいるでしょう。ですが大波が描かれている図と言えば、わかる人も多いはずです。全体的な色調などは1000円札として変更はありませんが、やはり数字のフォントが目を引くようになっています。
新1,000円札に採用された『北里柴三郎』
新紙幣1000円札に採用された北里柴三郎について詳しく解説しておきます。前段でも触れたように、日本細菌学の父と呼ばれる人物です。
- ペスト菌の発見
- 破傷風の治療法を開発する
などのような大きな功績を残しています。感染症医学の発展は同氏を抜きにしてはあり得なかったでしょう。ちなみに第1回のノーベル生理学・医学賞の最終候補にも残ったことで知られています。
他にも北里大学の学祖であり、慶應義塾大学の医学部を創立するなど教育者としての側面もある人物です。また日本医師会の創立者であり初代会長もありますし、医療機器会社として有名なテルモの設立しています。
日本の医学界の重鎮であり、教育者や実業家としての側面もあることから、現在にも大きな影響を与えている人物だと言えるでしょう。
令和に発行される新紙幣5,000円札
【令和発行】新紙幣3種の1つが新紙幣5000円札になります。紙幣のサイズ変更はありませんが、デザインが幾つか変更されているのが特徴です。
- 肖像画に選ばれたのは津田梅子
- 裏面は藤の花
- アラビア数字がゴシック調に変更
以上が大きな変更点です。津田梅子は女性の社会進出に貢献した人物です。裏面にデザインされた藤の花は、4月の下旬~5月の上旬に咲きます。日本では古来から親しまれてきた花の1つで、亀戸天神や春日大社の藤棚が有名でしょう。
万葉集や古事記にも登場するほどですし、日本国内の藤は固有種であるというのも選ばれた理由かもしれません。新紙幣1000円と同様に5000円も、ゴシック調のアラビア数字に目がいくデザインです。
新5,000円札に採用された『津田梅子』
新紙幣5000円の肖像画に採用された人物は津田梅子です。女性の社会進出に貢献をしたということで有名でしょう。また日本における女子教育の先駆者とも呼ばれています。
女子英学塾を創立したことへの評価で、のちの津田塾大学になります。津田梅子は旧幕臣の家に生まれ、女子留学生として岩倉使節団に随行して渡米しています。この時わずか6歳という若さでした。
その後アメリカで十数年を過ごすことになり、帰国後に女子の教育や社会進出への貢献をすることになりました。現代では女性の社会進出が当たり前になっていますが、その基礎を作った人物と言えるかもしれません。
令和に発行される新紙幣10,000円札
【令和発行】新紙幣3種の最後の1つが1万円札です。発行予定は2024年で、1万円札もサイズの変更はありません。デザインの特徴としては以下の通りになります。
- 肖像画は渋沢栄一
- アラビア数字がゴシック調
- 裏面には東京駅
これまでの新紙幣と同様に、やはりアラビア数字のゴシック調になった部分に先ず目が行くようなデザインです。肖像画として採用された人物は渋沢栄一で、日本資本主義の父と呼ばれた人物になります。
裏面に描かれたのは東京駅の丸の内駅舎です。丸の内駅舎というよりは、赤レンガ駅舎と呼ぶ方が馴染みのある人も多いでしょう。明治時代を代表する建築物であり、歴史的にも美術的にも高い評価がなされています。
新10,000円札に採用された『渋沢栄一』
新1万札の肖像画に採用されたのは渋沢栄一です。実はこれまで何度か肖像画の候補に上がっていたそうで、今回で初めて採用される結果になりました。
江戸時代の末期に現在の埼玉県で農民の名主の子として生まれました。明治維新の折は幕臣となっていましたが、大政奉還の時にはヨーロッパに留学をしていました。
帰国後にはフランスで学んだ株式会社制度を実践しようと邁進していましたが、大隈重信の説得によって大蔵省に入省しています。その後多くの企業や銀行の設立を行いました。
- 第一国立銀行(現みずほ銀行)
- 東京ガス
- 東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)
- 王子製紙
- 田園都市線(現東急)
- 帝国ホテル
- キリンビール
- サッポロビール
などなど多種多様な企業の設立に関わっていることから、日本資本主義の父とも呼ばれるのです。
《警告》新紙幣・新硬貨の流通による詐欺に要注意
最後に【令和発行】の新紙幣3種・新硬貨500円についての注意点を紹介します。こうした紙幣のデザイン変更においては、詐欺が横行すると予想されるのです。特に注意したいのは以下のようなものです。
- デザインが変わるから現在のお金が仕えなくなる
- お金を両替するから先に振り込んで欲しい
などのような誘い文句で詐欺が増加すると考えられます。主に振り込め詐欺と呼ばれるものですが、現在の紙幣が使えなくなることはありません。旧紙幣であっても使えますので、こうした電話があっても信じないようにしてください。
ちなみに旧紙幣というのは、かなり幅広く使えるのをご存知でしょうか。現行の紙幣より以前のデザインのものは当然利用できます。
例えば聖徳太子が描かれた一万円札などが代表的です。他にも昭和初期に発行されていた1円札なども利用できるので、デザイン変更で現行紙幣が使えなくなることはありません。
まとめ
【令和発行】の新紙幣3種・新硬貨500円についての情報でした。新硬貨500円は2021年の発行予定で、新紙幣3種については2024年の予定となっています。
ただコロナ禍による影響などもあるため、予定がずれる可能性もあるでしょう。新紙幣3種は20年ぶり、新硬貨500円は21年ぶりのデザイン変更です。
今回は大きくデザインが変わることから、ニュースなどでも話題になりました。ただ新紙幣の発行とともに、詐欺が横行する可能性もあるので十分に注意をしてください。