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【全12種類】古銭『皇朝十二銭』の価値は?買取価格&平均相場まとめ

古銭と呼ばれる貨幣はいろいろありますが、日本で最も古い貨幣といわれているのが周知の通り和同開珎です。ただ、和同開珎以降もいろいろな古銭が発行されており、かなり希少価値が高い古銭もあります。

それが和同開珎を含めて12種類あり、それを皇朝十二銭と呼んでいます。ここでは、歴史的価値も現在の買取価格も非常に高くなっている皇朝十二銭についてまとめています。もし、価値がわからない気になる古銭があるならチェックしてみてください。

20241027

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古銭『皇朝十二銭』とは?歴史を紐解く

スマホで調べる男性

皇朝十二銭は貨幣の真ん中に正方形の穴が開いている日本最古の貨幣で、708年から963年に作られていた12種類の貨幣のことを指します。貨幣価値は当時は1枚で1文として通用しています。

皇朝十二銭は改鋳をするたびにサイズが小さくなり、素材も悪くなっています。そして新銭になるたびに旧貨の価値が10分の1となり、当時は銅が不足し銅の価値が高くなってしまったことから、銭を溶かして銅地金として利用する破銭運動が広く行われることになりました。

このように徐々に政府が発行する銅銭への信頼が失われていくとともに、朝廷も弱体化したことから皇朝銭は乾元大宝を最後に発行されなくなりました。そしてそこから600年以上も日本では公鋳貨幣は作られなくなったのです。

それも皇朝十二銭の価値が高くなっている理由でもあります。

【全12種類】古銭『皇朝十二銭』の買取価格・価値・平均相場一覧

日本で最も古い貨幣とされているのが皇朝十二銭です。皇朝十二銭といっても、これは古銭の総称であり実際は12種類の古銭のことを指します。ここでは皇朝十二銭それぞれの特徴と実際の鑑定価値、買取相場価格についてまとめています。

【全12種類】古銭『皇朝十二銭』の買取価格・価値・平均相場一覧

①【和同開珎】鑑定価値と買取相場価格

As6022014 – As6022014が撮影CC BY-SA 3.0, リンクによる
時代 飛鳥時代/708年
価値 S
相場 1万円~20万円
素材 銀・銅
画像出典 wiki「皇朝十二銭」
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

和同開珎は日本で実際に流通した貨幣で最も古い穴銭で、皇朝十二銭の1番目の穴銭です。唐で発行されていた開元通宝を参考に作られており、歴史的価値も非常に高い貨幣です。ただ、偽物も多く出回っています。

買取相場の幅は広く、状態が良ければ100万円近い価格で買い取りされることもあります。また、和同開珎は銅製だけでなく銀製も作られており、銀製は特に価値が高く並品でも30万円以上、状態が良ければ300万円以上になることもあります。

②【万年通宝】鑑定価値と買取相場価格

CC BY-SA 3.0, リンク, 投稿者:斎東小世(Saito Chise)
時代 奈良時代/760年
価値 S
相場 1万円~4万円
素材 青銅
画像出典 wiki「皇朝十二銭」
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

万年通宝は和同開珎に代わる2番目の皇朝十二銭として発行された穴銭です。当時は和同開珎の10倍の価値として作られたのですが、それが不評で5年間しか鋳造されていません。むしろそれが希少価値を高めています。

発行枚数が少ないこともあり、買取相場価格が高く、状態はもちろん書体によっては10倍以上の買取価格になることもあります。

③【神功開宝】鑑定価値と買取相場価格

CC BY-SA 3.0, リンク, 投稿者:斎東小世(Saito Chise)
時代 奈良時代/765年
価値 B
相場 5,000円~5万円
素材 青銅
画像出典 wiki「皇朝十二銭」
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

不評だった万年通宝に代わって発行されたのが、皇朝十二銭で3番目となる穴銭となる神功開宝です。神功開宝はいろいろな書体のものがあり、その書体によって価値が変わってきます。

30年近く発行された古銭ということもあり、皇朝十二銭の中では価値はそれほど高くありません。

ポイント
書体によっては希少価値が高いものも存在し、それだと30万円以上で買取されることもあります。

④【隆平永宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 奈良時代/796年
価値 S
相場 1万円~6万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

隆平永宝は皇朝十二銭で4番目に発行された穴銭です。20年以上発行された穴銭で、いろいろな書体の物が存在します。そのため、鑑定価値には大きな開きがあります。

状態が悪いものであれば1万円程度の買取相場となりますが、状態が良ければ6万円くらいでかいとりされることもあります。書体によっては数十万円の価値があるものも存在し、特に二水永中字と呼ばれるものは100万円以上で買取されることもあります。

⑤【富寿神宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/818年
価値 S
相場 1万円~30万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

富寿神宝は皇朝十二銭で5番目に発行された穴銭です。富寿神宝から材質が銅になり、銭の質が下がってきています。そのため、保存状態が非常に悪いものも多数存在するようです。

貨幣の質は悪くなっているとはいうものの、希少価値が高く状態が悪くても1万円程度で買取されますし、状態が良ければ10万円以上になることもあります。特に大様寿貫と呼ばれる種類であれば、100万円以上で買取されることもあるようです。

⑥【承和昌宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/835年
価値 A
相場 1万円~10万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

承和昌宝は皇朝十二銭で6番目に発行された穴銭で、日本で初めて元号が用いられた古銭です。この頃から、銭の質が極めて悪くなり、また銭貨のサイズも小さくなっています。

銭の質が悪いこともあり、状態が悪くなっているものが多いです。ですが、その分、保存状態が良いものであれば高値で取引されます。一般的には1万円から10万円程度の買取相場となりますが、美品だと100万円近くになることもあります。

⑦【長年大宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/848年
価値 S
相場 2万円~20万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

長年大宝は皇朝十二銭で7番目に発行された穴銭です。穴銭は多くの種類がありますが、この長年大宝はその中でも特に細分が難しいといわれています。そのため、専門家でも見極めが難しいとされる古銭です。

当時は旧銭貨10枚と長年大宝1枚と交換されていました。細分化が難しいといわれているため、買取相場も大きく異なり、数万円から数十万円と幅が広いです。また銭質も悪いため保存状態によっても価値は異なります。

⑧【饒益神宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/859年
価値 S
相場 40万円~150万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

長年大宝は8番目に発行された皇朝十二銭で、じょうえきしんぽうと読みます。長年大宝は皇朝十二銭の中で最も現存する数が少ないとされており、鑑定価値は極めて高くなっています。

銭質が極めて悪く、文字が判読不能なものもたくさんあります。仮に状態が悪くても40万円以上で取引される希少価値が高い穴銭です。もし文字が判読できる状態の物なら200万円以上の買取価格が期待できます。

⑨【貞観永宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/870年
価値 B
相場 5,000円~6万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

貞観永宝は9番目に発行された皇朝十二銭で、じょうがんえいほうと読みます。当時は銅が不足していたこともあり、発行が開始された翌年からはサイズが小さくなったと言われています。また状態も悪く貞観永宝は、輪郭が完全なものはないとさえ言われています。

銭質がかなり悪いとはいえ、価値が低いわけではありません。仮に状態が良ければ10万円以上で買取されることもあります。また鋳造時期によっても買取額は変わってきます。

⑩【寛平大宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/890年
価値 B
相場 1万円~8万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

寛平大宝は9番目に発行された皇朝十二銭で、かんぴょうたいほうと読みます。銭の径は小さめで約19センチ程度となっており、また改鋳を繰り返しているため銭貨の質はかなり悪くなっており、状態の良いものは少ないです。

材質はかなり悪く、銅製のため緑色に錆びているものもたくさんあります。輪郭が綺麗に残っているものは極めて珍しく、逆にそういった状態の良いものは30万円近くで買取されることもあります。

⑪【延喜通宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/907年
価値 C
相場 5,000円~3万円
素材
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

延喜通宝は10番目に発行された皇朝十二銭で、えんぎつうほうと読みます。皇朝十二銭は承和昌宝あたりから銭質が悪くなっていますが、その中でも極端に質が悪いのが延喜通宝で、銭紋表記が読めるものですら少ないといわれています。

著しく材質が悪いことと、50年近くにわたり流通していた通貨ということもあり、価値はあまり高くありません。それでも状態が良ければ10万円以上で買取されることもあります。

⑫【乾元大宝】鑑定価値と買取相場価格

時代 平安時代/958年
価値 C
相場 10万円~100万円
素材 銅・鉛
画像出典 なし
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

乾元大宝は最後に発行された皇朝十二銭で、けんげんたいほうと読みます。延喜通宝ほどではないとはいえ、乾元大宝も非常に銭質が悪く、文字が読めないものもたくさんあります。

乾元大宝は旧銭10枚と交換されていたとされています。また、流通範囲も狭かったといわれており、鑑定価値は非常に高く、皇朝十二銭で饒益神宝に次いで価値が高く並品でも10万円以上、状態が良ければ200万円で買取されることもあります。

古銭『皇朝十二銭』を高く売る3つの方法

査定結果を説明する男性

皇朝十二銭は古銭としての価値が非常に高いです。そんな貴重な古銭を少しでも高く売るには以下の3つの方法があります。

  • 骨董品屋
  • 個人売買やオークション
  • 古銭買取専門業者

皇朝十二銭を売る時に注意したいのは、種類が多いので判別が難しいという点です。年代や書体によって価値は大きく異なりますし、中には偽物も多数存在している古銭もあります。

注意点

皇朝十二銭によっては、数百万円もの価格で取引されるものもあるので、素人判断で売却してしまうと大損してしまうこともあるでしょう。

しっかりと古銭の見極めができる専門業者に依頼するのが一番です。ただ、古銭買取業者といってもピンからキリまであるので、口コミ評判などもチェックして業者選びをしましょう。

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査定後に他の業者と価格を比べて、少しでも高ければそれ以上の価格を提示してくれることもあります。実績が豊富で信頼できる業者なので、初めての方にはオススメです。

まとめ

日本で最も古い皇朝十二銭は、歴史的価値が高く買取価格も非常に高くなります。1枚でも少なくとも数万円の価値はありますし、中には数百万円の価値があるものまで存在します。また、今から1,000年以上前の古銭ですし、材質も悪くボロボロの状態の古銭もあるでしょう。

一見、何の価値もなさそうな古銭でも、プレミア価格が付くこともあります。ただそれは素人では判断できないので、しっかりと皇朝十二銭の目利きができる専門業者に鑑定してもらうといいでしょう。