【2020最新】1厘硬貨の買取価値はいくら?鑑定価格&売買相場まとめ
明治以降になって、日本では近代的な貨幣の発行をするようになりました。端的にお伝えすると、現代で使われているお金とほぼ同じようなものが発行されたということです。様々な種類が発行されましたが、その1つに1厘硬貨があります。
明治の初期に発行されていた硬貨の1つで、いわば庶民が良く使う硬貨だったと言っても良いでしょう。この1厘硬貨なのですが、買取価格相場はどの程度なのかを詳しく調べてみました。
【1厘硬貨・銅貨(明治6~17年)】鑑定価値と買取価格《平均相場一覧》
時代 | 1873年〜1884年 | |
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価値 | C | |
相場 | 300円~1,000円 | |
素材 | 銅・錫・亜鉛 | |
画像出典 | wiki「日本の補助貨幣」 |
1厘硬貨は明治6年~17年の間で発行されていました。表面には菊の紋章がデザインされていて、裏面には一厘と大きく描かれています。この1厘硬貨の買取価格相場は、発行された年数によって大きく異なっているのです。
- 一般的な1厘硬貨の買取価格は未使用品で500円~3000円程度
- 美品でも100円~1000円程度
- 通常品だと10円~100円程度
発行年数によってかなりばらつきがあります。では最も価値がある明治13年発行の買取価格相場を見ておきましょう。
- 未使用品で40万円~75万円
- 美品で20万円~40万円
- 通常品で5万円~20万円
かなり買取額が異なっているのが分かります。これは810枚しか発行されなかったからです。次いで買取価格相場が高いのは明治9年のものでしょう。他にも明治8年の後期については、総じて1万円以上の価値がつくと考えてください。
【年代別】1厘硬貨の買取価格リスト一覧
明治6・8年前期 | 100円~1,000円 | 1,000円~3,000円 |
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明治7・15・16・17年 | 30円~600円 | 500円~2,000円 |
明治8年後期 | 2,000円~2万円 | 2万円~4万円 |
明治9年 | 3万円~20万円 | 20万円~45万円 |
明治10年 | 5,000円~3万円 | 3万円~6万円 |
明治13年 | 5万円~40万円 | 40万円~75万円 |
1厘硬貨・銅貨とは~製造発行の背景や価値について~
では1厘硬貨とはどういった通貨だったのかを見ていきます。発行されたのは明治6年~17年までの約11年間です。新貨条例の施工にともなって製造された貨幣の中で、最も額面が低いものになります。
明治以降に発行された貨幣の中でも、最も額面が小さいものです。明治になって江戸幕府で使われていた、両や分といった通貨単位から大きく変わりました。
- 1円が100銭
- 1銭は10厘
以上のように円を通貨単位として、銭と厘を補助通貨として発行しています。その中で1厘というのは最も小さな通貨単位です。その後インフレなどがあり、補助通貨は廃止され、現代で使われているのは円のみとなっています。
全体では4000万枚を超える発行枚数があったそうですが、製造年数によって枚数は大きく違っているため買取額にも幅が出ています。
1厘硬貨は偽物が多く出回っている硬貨
先にもお伝えしたように1厘硬貨には高値をつけるものがあります。
- 明治9年
- 明治13年
特にこの2年の製造年数のものは、一枚で数十万円を超える買取価格相場です。そのため相当量の偽物が出回っています。もともとデザインが現代のものとは違ってシンプルなので、偽物が作りやすいという側面もあるのでしょう。
ただ偽物といってもデキの良いものから、非常に悪いものまで幅広くあるようです。そのためもし手元に1厘硬貨があるのなら、専門家に鑑定を受けた方がいいでしょう。偽物である可能性もありますし、本物なら高値がつくかもしれません。
現代の精巧な技術で作られたものではないので、どうしても偽物はついてまわるのでしょう。ですので素人判断をせずに、専門家に依頼するのが重要です。
まとめ
1厘硬貨についての情報でした。1厘硬貨は明治6年~17年まで発行されていた硬貨の1つです。日本国内で発行された硬貨の中では、最も額面が小さいものになります。現代で言えば1円のようなものでしょう。
買取価格相場は発行年数で大きく変わります。通常の年数だと100円程度の価値がつけば十分でしょう。ですが明治13年と明治9年に限っては発行枚数が少ないこともあり、かなりの高値をつけています。