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【全8種類】古銭『天保通宝』の価値は?買取価格&鑑定相場《まとめ》

日本国内で発行された古銭は高い人気があります。コレクターも多く、意外なものが高値をつけることも少なくありません。

天保通宝もその1つです。ではこの天保通宝なのですが、どの程度の買取価格があるのでしょうか。古銭というのは状態や種類、希少性などによって大きく値段が異なります。

またさほど希少性の高くない古銭であっても、珍しいものなら高値がつくことも多いのです。そのため古銭を売るのならある程度の知識があると買い叩かれません。

20241027

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【全8種類】天保通宝の買取価格・鑑定価値《平均相場一覧》

では天保通宝の買取価格や特徴などを紹介していきます。天保通宝には以下の8つの種類があります。

【全8種類】天保通宝の買取価格・価値・平均相場一覧

では1つずつ確認していきます。

①【水戸藩鋳銭 短足寳(みとはんちゅうせん たんそくほう)】鑑定価値と買取相場価格

水戸藩鋳銭 短足寳 時代 江戸時代/1868年
価値 C
相場 1,000~9,999円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

江戸時代の貨幣は原則として幕府が作るものでした。ですが一部の藩は幕府から許可を得て、天保通宝を作っていたのです。その1つが水戸藩の鋳銭である短足寶になります。

  • 買取相場は2000円~5000円程度
  • ただし美品の場合はその限りではない

刻印されている字が太く、寶という字の点が丸いのが特徴です。平均的な相場としてはさほど高くありません。ですが美品であるなど状態によっては、高額査定が出ることもあるでしょう。

②【薩摩藩 横郭 仰冠當(さつまはんちゅうせん おうか ぎょうかんとう)】鑑定価値と買取相場価格

薩摩藩 横郭 仰冠當 時代 江戸時代/1862年
価値 C
相場 1,000~9,999円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

水戸藩の短足寶は幕府に許可を得たものでしたが、薩摩藩の仰冠當は密造したものになります。当時としては偽物の通貨になるので、その価値はほぼありません。ですが現在ではコレクターから根強い人気があります。

  • 買取相場は1000円~3000円前後
  • 密造された通貨だからこそ価値がついている

本物の天保通宝と比べると、中心の穴が正方形ではなく若干横に長くなっているのが特徴で、このことからがま口と言われています。ただ素人ではかなり見極めが難しいでしょう。

③【高知藩(こうちはん)】鑑定価値と買取相場価格

高知藩 時代 C
価値 江戸時代
相場 1,000~9,999円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

薩摩藩の仰冠當と同じく高知藩でも天保通宝の密造をしていました。少し前までは高知藩で作られたものか特定できなかったのですが、同じ書体で刻印された枝銭が見つかったことで確定されたという経緯があります。

  • 買取相場は3000円~8000円程度
  • 天保通宝の中では比較的に高値がつきやすい

ちなみに額輪短尾通という名称もあります。額輪とは文字よりも外周にある輪の高さの方が高いことで、短尾とは通の字のしんにょうの尾が短いことを意味します。

④【秋田藩 広郭(あきたはん こうかく)】鑑定価値と買取相場価格

秋田藩 広郭 時代 江戸時代
価値 B
相場 10,000~49,999円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

秋田藩でも天保通宝を密造していました。広郭という名称が一般的に使われていますが、これは中央の穴の縁が幅広になっていることからです。他にも文字が縦長であるのも特徴の1つです。

  • 買取相場は1万円以上
  • 高いものなら1万5000円~2万5000円前後になる

天保通宝の中では高い部類に入りますが、素人では見分けがつきません。そのため専門家に査定を受けるのが、最も良い方法でしょう。

⑤【本座長郭(ほんざちょうかく)】鑑定価値と買取相場価格

本座長郭 時代 江戸時代/1835年
価値 C
相場 500~999円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

本座長郭は江戸幕府が正式に鋳造したものです。天保6年に鋳造されたもので、本座というのは公式のお金という意味になります。特徴としては中心の穴の縁が、少し縦長になっていることです。

  • 買取相場は1000円~10万円程度
  • 母銭と運用銭で値段が大きく変わる

本座長郭は通常使われる運用銭であったのか、母銭であったのかで大きく値段が代わります。運用銭の場合は1000円前後ですが、母銭なら10万円近くまで値が跳ね上がります。

⑥【本座細郭(ほんざさいかく)】鑑定価値と買取相場価格

本座細郭 時代 江戸時代/1835年
価値 C
相場 1000~130,000円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

本座細郭も幕府が公式に鋳造している貨幣の1つです。特徴としては縁取りの幅が細くなっていることです。このことから細郭と呼ばれています。

  • 買取相場は1000円~13万円程度
  • 母銭の数が非常に少ないので高めになっている

母銭というのは鋳造の原型になるものです。天保通宝の本座細郭は、この母銭の数が非常に少ないので、一般的な状態でも10万円以上の買取額がつくでしょう。美品であれば13万円前後になります。

⑦【本座広郭(ほんざこうかく)】鑑定価値と買取相場価格

本座広郭 時代 江戸時代/1845年
価値 C
相場 1,000~50,000円
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

本座広郭も天保通宝の1つです。幕府が鋳造したもので、細郭とはまったく逆の特徴がポイントになります。つまり縁取りが太くなっているという形です。他には大きな違いはありません。

  • 買取相場は1000円~5万円程度
  • 美品の母銭なら20万円程度になる可能性もある

通常の運用銭の買取相場としては1000円程度です。母銭でも通常のものなら5万円程度となっています。ただ美品の数が少ないこともあり、過去には20万円で取引されたそうです。

⑧【本座中郭(ほんざちゅうかく)】鑑定価値と買取相場価格

本座中郭 時代 江戸時代/1866年
価値 C
相場 10,000円前後
素材
画像出典 ウルトラバイヤー「天保通宝」

本座中郭は天保通宝の中でも特徴が薄いものです。その名称から予想がつくかもしれませんが、縁取りが細くもなく太くもありません。ただこの縁取りの太さというのは、素人ではなかなか見分けがつかないでしょう。

  • 買取相場は1万円~数百万円
  • 母銭は未だに見つかっていないから希少価値がある

最もよくありそうな中郭ですが、実は希少価値が一番高くなります。運用銭であっても1万円程度の価値はつくでしょう。

特に母銭は未だに見つかっていません。現存しない可能性もあるため、数百万円の値がついてもおかしくないでしょう。

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《予備知識》天保通宝とは~貨幣価値について~

チェックするサラリーマン

では天保通宝とはどのような貨幣だったのかを見ていきます。江戸時代の末期にあたる天保6年に初めて鋳造されました。当時の貨幣価値としては100文とされていて当百銭という呼び方もされていたそうです。

ただ実際には80文程度の貨幣価値だったそうです。額面ほどの価値がないとのことから、経済に混乱が起きてしまい、挙げ句には偽造が相次ぎました。明治維新の後にも流通はしていましたが、明治24年には運用停止となっています。

ちなみに密造された貨幣としても有名で、明治期になって引き換え回収された天保通宝は約6億枚もあったそうです。

この数は金座や貨幣司が鋳造したものを1億枚以上も上回る数であり、2億枚程度の密造があったのではと考えられています。

天保通宝は密造品の種類が多い

ポイント

天保通宝は密造品の種類が非常に多いです。ここでは薩摩藩、高知藩、秋田藩の3つを紹介しましたが、実は判明しているだけでも10を超える藩が関わっていたそうです。

  • 久留米藩
  • 福岡藩
  • 岡藩
  • 会津藩
  • 仙台藩

などがあります。これらは密造されたものであり、当時としては価値がありませんでしたが、現在ではコレクターからの需要があります。

こうした藩が関わった密造銭以外にも、素性が不明な不知銭というものも天保通宝にはありました。

ポイント
恐らくですが民間で密造したものだと考えられます。小規模で行われていたようなので、もしこれらの密造銭があれば高い値段がつく可能性があるでしょう。

まとめ

天保通宝についての情報でした。天保通宝は江戸時代の末期頃に流通していたお金です。幕府が公式に鋳造していた本座物もあれば、各藩が密造していた物もあります。

意外と密造銭にも買取額がついているのが面白いところです。幕府が公式で鋳造していた本座銭については、通常の商取引に使われていた運用銭はさほど高い価値がありません。

ですが運用銭の原型になる母銭は数も少ないので、一気に査定額が跳ね上がります。