【最新版】古紙幣『200円札』買取価格は?鑑定価値&相場《全3種類》
かつて日本国内で使われていた古銭の1つに200円札があります。お年寄りの中には懐かしいと思う人もいるかもしれません。
何故なら恐慌に合わせて発行されたからです。その後、第二次大戦後に敗戦国となった日本は、物資の供給不足から大幅なインフレになりました。このインフレ対策としても発行されたのが200円札です。
このお金は意外と家の中で見つかることもあるでしょう。古いお金なので価値があるかも考えてもおかしくありません。そこで200円札の買取価格相場などを調べてみます。
【全3種類】200円札の買取価格・鑑定価値《平均相場一覧》
では古銭の1つである200円札の買取価格相場や、その特徴などを見ていきましょう。ちなみに200円札には3つの種類があります。
では1つずつ確認していきましょう。
①【200円札(乙号券)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1927年~1946年 | |
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価値 | A | |
相場 | 100万円~200万円 | |
素材 | 紙幣 | |
画像出典 | なし |
200円札の乙号券は1927年~46年まで使われていたものです。表には彩文と呼ばれる図柄で、裏面は印刷がありません。恐慌を沈静化させるために発行されたものであり、粗雑な作りなのが特徴です。
- 買取価格相場は100万円~200万円前後
- 状態が良ければ数百万円を狙える
古銭の世界では裏白200円札と呼ばれているもので、現存している数がかなり少ないのです。そのため買取相場価格としても、異例の値段になっています。
②【200円札(丙号券)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1945年~1946年 | |
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価値 | B | |
相場 | 10,000円~200,000円 | |
素材 | 紙幣 | |
画像出典 | 楽天「200円紙幣」 |
200円札の丙号券は1945年~46年までの発行です。非常に短期間で失効していることもあり、古銭の中でも希少価値が高い部類に入ります。表には武内宿禰が描かれていて、裏面は赤い彩文です。
- 買取価格相場は1万円~20万円程度
- 美品ならさらに高値が期待できる
古銭取引では裏赤200円札とも呼ばれています。肖像画の武内宿禰は最も長く使われている人物です。12代から16代の各天皇に仕えたとされる、伝説の忠臣になります。
③【200円札(丁号券)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1945年~1946年 | |
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価値 | C | |
相場 | 5,000円~50,000円 | |
素材 | 紙幣 | |
画像出典 | 楽天「200円紙幣」 |
200円札の丁号券も1945年~46年まで発行されたものです。表には藤原鎌足が描かれていた、裏面には談山神社十三重塔がデザインされています。紙幣としてのデキはあまり良くないそうです。
- 買取価格相場は5000円~5万円前後
- 他の2種類ほど高値がつかない
丁号券も乙号券や丙号券と同じように作られたものですが、現存する量が多いためそこまでの希少価値がついていません。古銭の中では200円札は高いとイメージする人もいますが、残念ながら丁号券はそうではないのです。
《予備知識》200円札とは~当時の紙幣価値について~
古銭の1つである200円札の紙幣価値などについても調べてみました。いずれも日本銀行が発行する兌換券になります。昭和金融恐慌によって取り付け騒ぎが発生したことから、国内では紙幣が不足しました。
この紙幣不足を埋めるために製造されたのが200円紙幣です。急遽作られたことから紙幣としての質が粗雑で、そこに歴史が伺えるのも特徴です。
当時は社会が混乱していたこともあり、紙幣価値がかなり上下した時代だとも言えます。200円札は当時にしては高額紙幣でした。
まとめ
古銭の1つ200円札の買取価格相場についての情報でした。200円札は昭和金融恐慌の時代に発行されたものが乙号券、大戦後に発行されたのが丙号券と丁号券になります。
乙号券は非常に希少価値が高いこともあり、もし見つかれば数百万円の値がつくでしょう。丙号券も乙号券ほどではありませんが、古銭の中では高い買取価格相場を維持しています。
最後の丁号券については流通に使われていたこともあり、意外と現存する枚数もあるのです。そのため古銭的な価値はさほど高くありません。