【全5種類】5円硬貨の鑑定価値いくら?買取価格&査定相場《まとめ》
現行の5円硬貨は穴の開いた黄銅貨ですが、過去には字体が違うタイプや穴が開いていない5円硬貨も発行されていました。
さらには明治初期から発行された2種類の5円金貨もあります。5円硬貨は素材や硬貨の状態にもよりますが、発行された年によっても価値は大きく異なります。
ここではこれまで発行された全5種類の5円硬貨について、特徴や現在の鑑定価値についてまとめていますので、5円硬貨を持っている方は参考にしてみてください。
【全5種類】5円硬貨の買取価格・鑑定価値《相場一覧》
5円硬貨というと今の穴の開いた金色の黄銅貨を思い浮かべる人が多いですが、実はこれまでに5種類の5円硬貨が発行されています。ここでは全5種類の5円硬貨の特徴と現在の買取価格・鑑定価値についてまとめています。
①【旧5円硬貨】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 大型1870年、1871年 小型1972年から1897年 |
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価値 | B | |
相場 | 大型2万円から14万円 小型5,000円から55万円 |
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素材 | 金 | |
画像出典 | wiki「日本の金貨」 |
日本で初めて5円硬貨が発行されたのが1870年で、当時の5円硬貨は金が90%含まれた5円金貨です。明治後期にも5円金貨が発行されているので、こちらは旧5円金貨とも呼ばれています。
そして旧5円金貨も1972年からはサイズが小さくなっています。旧5円金貨は金が90%も含まれていることもあり非常に価値が高く、並品でも数万円から30万円ほどの価値があります。
②【新5円硬貨】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1897年、1898年、1903年、1911年~1913年、1924年、1930年 | |
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価値 | B | |
相場 | 5,000円から380万円 | |
素材 | 金 | |
画像出典 | wiki「日本の金貨」 |
貨幣法の制定後に発行されたのが新5円金貨で、旧5円硬貨よりも価値は若干低くなっています。ただそれでも1万円前後の価値がありますし、美品なら8万円近くで取引されたこともあります。
そして昭和5年銘は希少価値が高く、使用感のあるものでも100万円以上、美品なら300万円以上、未使用品となれば600万円までの価値があります。
③【5円黄銅貨(穴ナシ)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1948年~1949年 | |
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価値 | D | |
相場 | 額面から50円 | |
素材 | 黄銅 | |
画像出典 | wiki「五円硬貨」 |
1948年から2年間のみ発行されたのが穴ナシ5円黄銅貨です。5円黄銅貨というと穴が開いている硬貨というイメージが強いですが、こちらは穴が開いていません。
2年間のみ発行された硬貨ですが、発行枚数は多かったため古銭としての価値はそれほど高くなりません。それでも状態が良ければ額面以上、未使用品なら500円前後で買取されることもあります。
④【5円黄銅貨(楷書体)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1949年~1958年 | |
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価値 | D | |
相場 | 額面から30円 | |
素材 | 黄銅 | |
画像出典 | wiki「五円硬貨」 |
穴ナシ5円黄銅貨は当時発行されていた1円黄銅貨と似ていたことと、物価上昇により重量を減らす目的で1949年から発行されたのが5円黄銅貨です。
見た目は現行の5円黄銅貨に似ていますが、文字が楷書体となっているためフデ五とも呼ばれています。
たいていは額面通りの価値しかありませんが、昭和27年銘は美品なら額面以上、未使用品なら1万円近い価格で取引されています。
⑤【5円黄銅貨(ゴシック体)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1959年~ | |
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価値 | D | |
相場 | 額面から500円 | |
素材 | 黄銅 | |
画像出典 | wiki「五円硬貨」 |
現行貨幣でもあるゴシック体の5円黄銅貨は1959年から実に60年もの間発行されてきています。現行貨幣ということもあり、ほとんどが額面通りの価値しかありません。
ただ平成22年から25年までは一般流通用に製造されなかったため、500円近くで取引されています。また昭和62年から発行されたプルーフ貨幣は100円前後、平成22年から25年銘は1,000円以上で買取されています。
プレミア価値のあるレアな5円硬貨
5円硬貨には材質で分けると明治初期から発行された金貨と終戦後から発行された5円黄銅貨があります。ここではそれぞれの5円硬貨の中でもプレミア価値のあるレアな5円硬貨を紹介していますので、参考にしてみてください。
価値のあるレア5円玉は”年号昭和24年・昭和64年”
終戦後から現在に至るまで3種類の5円黄銅貨が発行されていますが、そのほとんどは額面通りの価値しかありません。ですが、発行年によっては発行枚数が少なく価値があるレア5円玉となっているものもあります。
その中でも特に価値があるのが昭和24年銘と昭和64年銘です。昭和24年銘の5円硬貨は穴ナシから穴アリ5円硬貨に切り替わった年で、どちらも発行枚数が少なくなるため額面以上での買取が可能となります。
また昭和64年は7日間しかなかったため、発行枚数も少なく状態が良ければ10倍の50円、未使用品ならさらに2倍から3倍まで価格がアップします。
100万円を超える”超高額なプレミア5円硬貨”
明治3年から昭和5年までは新旧の5円金貨が発行されており、どの年銘で並品でも数万円で買取されています。これだけでもかなり高額な硬貨と言えるのですが、実はその中でも100万円を超える超高額なプレミア5円硬貨もあります。
最も価値が高いのが最後に発行された昭和5年銘の5円金貨です。昭和5年銘の5円金貨は使用感のある硬貨でも100万円から200万円、美品なら300万円以上、未使用品となれば400万円から600万円で取引されています。
その他には明治14年から30年銘の旧5円金貨が未使用品に限り100万円近い額で買取されています。このように5円金貨は状態によって価格が大きく変動してきますから、劣化する前に買取してもらうのも1つの方法です。
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5円硬貨とは~製造発行の背景や価値について~
現在の日本の硬貨は1円・5円・10円・50円・100円・500円の6種類がありますが、その中で5円硬貨は特徴がある硬貨です。一般的な硬貨は素材の構成は一定なのですが、5円硬貨は銅60から70%、亜鉛は30から40%となっています。
これは終戦後の1946年に発行された50銭黄銅貨が戦時中に使用していた薬莢や弾帯をスクラップして作られていました。
その構成が銅60から70%、亜鉛は30から40%と広範囲で、それが今の5円黄銅貨にも引き継がれているためです。また5円硬貨は唯一アラビア数字での額面表記がないのも特徴です。
5円硬貨は今では自動販売機などでも使えない小銭ですが、昭和30年代の今と貨幣価値が異なり、1円は今の10円くらいなので、5円硬貨は今の50円くらいの価値があったことになります。
まとめ
このように5円硬貨は現行貨幣と同じ3種類の黄銅貨と2種類の金貨の全5種類があります。特に5円金貨は数万円から数十万円、年銘によっては100万円を超えるプレミア価値のある金貨もあります。
また現行の5円黄銅貨も年銘によっては額面以上の価値があるものもありますし、穴をあける過程がある分、他の硬貨よりもエラーコインも出やすいです。
ですので、5円硬貨を少しでも高く買取してもらうには、しっかりと鑑定できる古銭買取店に査定してもらうといいでしょう。